1個の天然ダイヤモンドを種々の方法でシャンクに取り付け、研削といしのツルーイングとドレッシングに使用されます。
用途及び機械的にダイヤ刃先形状やシャンク形状・寸法の種類が多種あります。
通常性能を表す意味でct(カラット)が用いられますが品質面も重視されます。
・ダイヤモンドの質量 : 1ctは0.2g ・品質面 : AA級(クリスタル級) A級 B級(標準) C級 D級
・ダイヤモンドの形状 : 6面体 8面体 12面体等種々有り修正の可否がきまる。
ダイヤモンドの選定
一般にダイヤモンドの大きさ(ct)と品質を選ぶ場合
・砥石直径が大→大 ・砥石厚さが大→大 ・A系砥粒よりC系砥粒→大(SG系砥粒は品質面でも良いものが求められます)
・細粒より粗粒→大 ・結合度が軟より硬→大 ・無機質より有機質→大
単石ドレッサのドレス条件
ドレス速度(mm/min)早い → 面粗さは粗い 切れ味は良い
ドレスリード(mm/rev)大きい→ 面粗さは粗い 切れ味は良い
・ドレス切込み量
φ20〜40μm程度が目安(SG砥石は1/2)
・ドレスリード
といし1回転あたり平均砥粒径に対して1/5〜1/2の量(多石ドレッサの場合は単石より2〜3倍)
・ドレス速度、ドレスリードの計算式
ドレッサ送り係数Dfは、といし1回転当りのドレッサ送りと平均砥粒間隔の割合を示します。仕上面粗さがRz-JIS3.2程度の場合は1/2となります。
※Dfの値の目安:中仕上げ=0.5〜1 仕上=0.2〜0.5
ドレスリードf(mm/rev)は、砥石1回転当りのドレス送りを示し、平均砥粒間隔 P×Df で求められます。
間便法・・・平均砥粒間隔P(mm)≒25.4mm÷粒度
ドレス送り速度F(mm/min)は、P×Df×砥石回転数N(min-1)で求められます。
※ドレス送りが早すぎるとネジ切り現象となります。
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